永久歯は形成・発育すると、乳歯の歯根を溶かしながら約2~3年かけて交換されていきます。
下顎の前歯の交換は早くて5歳半頃から始まりますが、一般的には6、7歳頃に第一大臼歯が萌出し、その後に前歯の交換が始まります。
上下顎乳歯の前歯4本の幅の合計は永久歯の前歯4本の幅の合計よりも小さいです。
乳歯列では広い空隙がみられることや、永久歯の萌出にともない歯列弓の幅が増大することもあり、永久歯が配列しやすい環境に変化していきます。
9~10歳頃になると側方歯群の交換が始まります。
正しく配列できるかの要因としては、交換される乳歯と永久歯の歯冠幅の差が関係してきます。
永久歯をきれいに配列するために、側方歯群の場合は乳歯の方が合計の幅が大きいため、多少スペースに余裕があります。
つまり、歯並びの重要なカギを握っているのは、前歯から第一大臼歯までの距離と、歯の大きさです。
混合歯列期の乳歯から永久歯に交換する順序、乳歯の早期喪失、顎の成長発育と歯並びには大きなかかわりがあります。
歯並び、かみ合わせで気になることがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。