発音や発語においても歯並び、かみ合わせは大切な働きをしています。
不正咬合は、ニ唇音・唇歯音・歯擦音の発音に影響を及ぼすといわれています。
ニ唇音とは、上唇と下唇の両方を使って出す音のことです。
上顎前突の場合は、唇がうまく閉じられず、ニ唇音の発音がしにくくなります。
唇歯音とは、唇と歯を使って出す音のことです。
歯擦音とは、上下の前歯を合わせ、空気を送り込んで出す音のことです。
受け口の場合は、上の前歯より下の前歯がより外側に出ているため、唇歯音や歯擦音を出すのが困難になります。
開咬の場合も、歯擦音がうまく発音できないため、舌を差し込んでなんとか発音しようとする悪循環が生じてしまいます。
矯正治療を行うことで、歯並びやかみ合わせが改善されるため、発音障害も改善することができます。