以前「後戻り」についてお話ししましたが、今回は後戻りを防止する装置「保定装置」についてお話します。大きく分けて2種類です。
- 固定式保定装置・・・・・前歯の裏側に細いワイヤーを接着剤で貼り付けるタイプの保定装置です。特に前歯は叢生や隙間が再発しやすい部位ですので、こちらのワイヤーで固定する方法で保定することが多いです。固定式の保定装置なので取り外しの必要がありません。ただし、汚れがたまりやすく歯石も付きやすいためご自身でのセルフケアが大切です。
- 可撤式保定装置・・・・・簡単に言うと取り外しの出来る装置で、マウスピースタイプとワイヤータイプの装置があります。取り外しが出来るので、ご自身での歯磨きがしやすいという利点があります。ただし装着するのを忘れてしまうと後戻りの原因になり、装置がはまらないなどのトラブルが起こる可能性があるので注意が必要です。
これらのどの装置を使用するのかは、患者様の治療前と治療後の歯並び・かみ合わせの状態、治療過程を考慮しながら、最適な保定装置を決めていきます。